家族と共に夢を叶える生き方

ねぇねぇ、お雛様って首取れるんだよ♪ コラー!!幼き日の想ひ出

一昨日雛人形を飾った。

初めて自分の手で飾った。
 
一つずつ丁寧に包まれている小物を、順番に箱から出していく。
 
この箱は何だろう?
 
オルゴールだった。
 
15㎝くらいの木の板に毛筆で「みさき」の文字。
それを手に取り何気なくオルゴールを回した瞬間、
涙がブワッと溢れた。
幼い日の記憶が蘇る。
 
祖父母の思いのこもった雛人形
細身だった姉には華奢で綺麗なお雛様。
プクプクだった私にはふっくら可愛いお雛様。
 
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毎年母が出してくれて
兄弟4人、みんなでオルゴールを回しながら
歌って踊ってクルクル回ってた。
それぞれ、手作りの、工作お雛様を持って。
 
小さい頃住んでた家には
真ん中に母の七段飾りを飾って
両隣に私と姉のお雛様を並べてた。
 
その光景は圧巻でとても美しかった。
 
乙女心を物凄く刺激されて
十二単を纏ったつもりになって
お人形さんたちに話しかけていた。
 
こっそり箪笥の引き出しを開けたり
牛車を引いたりもした。
 
お風呂に入るにはお雛様がある8畳間を通る。
電気が消えていると少し怖くて風呂場まで走っていた。

でも寝る前には毎日「お休みなさい」を言いに行っていた。
 
ひな祭りの日には、8畳で家族揃ってビデオを撮って写真撮影をしていた。

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カメラ好きな父のお陰で私たち兄弟には、写真だけでなく、見切れないほどたくさんの思い出の映像がある。
 
撮ってくれたものをテレビに映してもらって、みんなで観るのが大好きだった。
それを観ながら「私って可愛い」って思っていたのを良く覚えている。
でも今思えばそれは、可愛いと思っていたのではなく、両親の私に対する愛情が、私の中にダイレクトに流れ込んできて、それを自分の感情と錯覚していたんだ、というより、一体となっていたんだと思う。
 
私たち兄弟は女2人、男2人だから、
端午の節句も同じように盛り上がっていた。
 
そんなひな祭りや端午の節句を毎年過ごしてきた。
 
祖父母の祈りのこもった雛人形を母が大切につなぎ、それを託された父が埼玉から徳島の地まで車で届けてくれた。
 
お雛様持ってくね! と聞いて、
 
狭いし場所とるな〜。
 
なんて思っていたけれど、
箱から出てきたお雛様と見つめ合ったとき、そんな思いは消え去っていた。
 
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あなたがずっと私を見守ってくれていたんだね。
 
ありがとう。
 
何故か言葉が生まれ、声に出して話しかけていた。
 
そう、幼い頃のあの日のように。
 
息子の五月人形を飾る立場になった今、
どれだけの思いを、この雛人形が背負ってくれていたのか痛いほどわかる。
 
無事にお嫁に来るまで元気に生きたよ。
こどもも授かったよ。
その子がオルゴールを回して踊っているよ。

お雛様ありがとう。
 
祖父母と両親にありがとう。
 
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〈みさき お宮参り〉


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